あと調べ方が分からないから教えて!
2児のパパ
〜ちょっとイメージして見てください!〜
探せ!この世のすべてをそこに置いてきた!
世はまさに大航海時代!(長期投資時代)
さぁみんな!
乗りたい船(投資信託)を選んで旅に出るのだー!!
海賊王ネモ
おいちょっと待て!!色々大丈夫か?ww
投資信託選びというのは、これから旅に出る『船』を選ぶのと同じようなもんです。
これからの長い旅に出る『船』を選ぶ時、あなたなら何を基準に選びますか?
- 船長
- 航海士
- 船の種類や規模
などは大切ですね。
「船長(運用会社)」や「航海士(ファンドマネージャー)」がいいかげんな『船』は選びたくないですもんねぇ。
種類(手数料とか)や規模(純資産総額)がへんちくりんな船も選びたくないです。
そしてこれ!
船選びですごく大事なこともう1つ!
これから苦楽を共にする「仲間」
- クルー(投資家)
です。
いいクルーが集まっている船を選びたいですよね!
(ここで言ういいクルーとは、コツコツと長期にわたって投資しようと思っている長期投資家をさします。決して短期売買をする人を否定するつもりはありません。)
どんなに船長や航海士が優秀でも、いいクルーが集まっていなければ旅が成功する可能性は低いでしょ?
旅は、追い風順風満帆の日(好景気)もあれば、大波の嵐の日(不景気)もあるでしょう。
つらい嵐を乗り越えていくためには、船長や航海士はもちろん。優秀なクルーがたくさんいなくては沈没してしまうかもしれません。
いいクルーがたくさんいるのかどうか見分ける方法の一つが
「資金流出入額」なわけです。
投資信託を選ぶ際に重要な要素の一つの
「資金流出入額」
この記事では、
- なぜ投資信託を選ぶ際に、資金流出入額が大切か?
- 資金流出入額の調べ方
- 資金流出入額を使った投資信託の選び方
を、初心者の方にも分かりやすく解説したいと思います。
「資金流出入額」とは
投資信託の資金流出入額とは、その投資信託にどれくらい資金が集まっているか、どれくらい資金が出ていってしまってるか?を表した数字です。
要するに、買ってる人が多いか、売ってる人が多いか、を見る数字。
(これは投資信託の資産、例えば株式の値上がり値下がりは関係なく、単純に現金がどれだけ入ってきたか、出ていったかを表していますから、運用成績が良いとか悪いとかは関係ありません。)
資金流出入額=みんなが買った額−みんなが売った額
です。
ですから、資金流出入額が多い投資信託ほど多く買われているということなので、人気の投資信託ということになります。
ちなみに人気があるからいい投資信託ってわけではないですよー。
「月次資金流出入額」とは
月次資金流収入額とは、資金流収入額を月ごとに計算した数字です。
資金流出入額が投資信託にどう影響するのか
では、まずお金がどんどん出ていってしまっている状態のファンドだとどうなるかを考えてみましょう
資金流出状態の投資信託
流出状態=解約が多い
ファンドマネージャーは解約申し込みがあったら、ファンドの資産(株など)を売って解約資金を作らなければいけません。
それもすぐに!
投資信託は解約申し込みがあってから4〜6営業日以内に現金を受け渡さなければいけません。
解約の申し込みがあってから、解約資金を用意できなかったなんてことになったら取り付け騒ぎになってしまいます。
すぐに用意するためには、どうすればいいか。
それは、
誰かがすぐに買ってくれるものを売る。
要するに有望な株から売るしかないです。
では、流出状態が続くとどうるか?
売れるものからどんどん売るしかなくなって最終的には誰も欲しがらないカスみたいな株しか残らないわけです。
そうなってしまったら最悪の場合、その投資信託は繰上償還(解散)です。
海賊王ネモ
次にお金がどんどん入ってきている投資信託だとどうなるか考えてみましょう。
資金流入状態の投資信託
流入状態=買い付けが多い
資金が流入状態の場合は、ファンドマネージャーはどんどん有望な資産を買い付けていくことができます。
ファンドの基準価格がどんどん減っていってしまってるときでも、資金が流入状態なら、安くなったところで、有望な株を買って、株価の上昇局面でより高いリターンが期待できるわけです。
それが運用成績の向上、僕たち投資家のリターンにつながるわけです。
海賊王ネモ
常に資金が流入状態が良い理由
常に資金が流入状態の投資信託はどういう投資信託かといいますと、
積立投資をしている人や、長期的に保有していこうと思っている投資家が多く集まっている投資信託です。
資金が流入している状態のときもあれば、流出状態のときもあるようなファンドはどういうファンドなのか?というと、
ファンドの運用成績だったり一時的な人気で短期的な売買をしている人が多い。長期的に保有していこうという意思が少ない投資家が集まっていると言えます。
海賊王ネモ
月次資金流入状態を比較してみよう
資金が流入状態の例(セゾン投信の資金流出入)
『セゾンバンガードグローバルバランスファンド』の月次資金流出入額の推移を表しています。
どの月も安定して資金が流入していることがわかると思います。
社長の中野晴啓さんは日本に長期投資を広めたパイオニア的存在でもあり、自らが全国を回って長期投資の大切さを日本に広めているのもあって、
長期積立投資をしている人が多く集まっています。
2児のパパ
流入したり流出したりの例
資金が流入している時もあれば大きく流出している時もあります。
短期的に売買している人が多いと考えられます。
2児のパパ
ちょっと特殊な例(ひふみ投信の資金流出入)
これは有名な『ひふみ投信』の月次資金流出入額の推移です。
2017年の途中から一気に流入が増えたのがわかるかと思います。
これはその時にひふみ投信が『カンブリア宮殿』というTV番組に出たのがきっかけで人気が爆発したためです。ひふみ投信は純資産総額も1300億円以上で運用成績も抜群です。はじめに購入していた人は約5倍に資産が増えています。
ただ、
「運用成績が良いし、人気だし良いじゃん!」
って飛び乗った人が多い可能性もあります。
そういった人たちは運用成績が振るわないときにどういった行動をするのか分からない、もしかしたら基準価格が下がっていってしまった時は、狼狽売りしてしまうのではないか?
ということも考える必要があるということです。
ちなみに個人的には、『ひふみ投信』は社長の藤野英人さんを中心に長期資産形成と日本の経済成長を目的とした素晴らしいファンドだと思っています。
社長の藤野さんは、全国で一般の人向けのセミナーやYouTubeでの活動、著書もたくさんありますので、お話を聞いて見ることもおすすめです。
2児のパパ
月次資金流出入額の調べ方
月次資金流出入額は、
投資信託情報サイトモーニングスターで調べることができます。
スマホで見る場合は途中でパソコンサイト表示に切り替えが必要のためちょっと面倒です。
ですから、スマホで調べる場合を説明します。(パソコンで調べる場合も基本的に同じ&もっと簡単です)
まずはモーニングスターのホームページを開いたら
- 「メニュー」
- 「投資信託」
- 「ファンド名入力」
そうすると下のページが出ます。(画像はセゾンGファンド)
ここまできたら、デスクトップ表示に切り替えます
(画像はi phoneでsafariを使っている人向け。Google Chromeを使っている人は右上のメニューから「PCサイトをリクエスト」をタップ)
これをしないと月次資金流出入額を見ることができません。
パソコンで見るひとは飛ばしてOKです。
そうしたら次に
- 「リターン」
- 「月次資金流出入額」
で終わりです。
まとめ
- 資金流出入額を見るとどんな投資家が集まっているか予想できる
- 資金が流出していってしまうと投資信託は安定した運用ができない
- 資金流入状態の投資信託は安定した運用ができる
- 常に資金が流入状態の投資信託が理想
- モーニングスターを使った月次資金流出入額の調べ方
について解説しました。
投資信託を選ぶ時は、投資信託の投資先や手数料ももちろん大切ですが、
「資金流出入額」もちゃんと調べましょう!
本当は長期投資は海賊の「奪い合い」ではなく、みんなで「笑いの国」を目指すプラスサムのスプラッシュマウンテンだから、海賊のたとえはあまり向かないと思うんだよねぇ。まぁいっか
海賊王ネモ
2児のパパ